成長してからやる?

以前に「起業をしたい」と考えている人と
話をする機会がありました。
 
 
 
色々と準備を進めているようでしたが、
一歩踏み出せない様子。
 
 
 
「オススメの本は何ですか?」
「もっと勉強します」
「準備が出来次第必ずやります」
 
 
 
まだ、現在の自分の実力に自信がない様子でした。
 
 
 
確か、半年前にお会いした時も
同じようなことを話していたような気がします。
 
 
 
僕はそれを聞きながら、少し違和感を感じました。
何というか、順番が逆ですね。
 
 
 
自信がついてから起業するのではなくて、
実際に起業してビジネスを始めるからこそ
その自信がつくんです。
 
 
 
自分がお金をもらえるような実力がまだないと
思っていたら、いつまでもその自信はつきません。
 
 
 
実際に仕事を請け負って、
お金を払ってもらって
高い成果を要求されるという
プレッシャーがあるからこそ
お金をもらえるだけの実力が磨かれます。
 
 
 
僕も実体験としてそう思います。
 
 
 
以前にサラリーマンだった時に、
部長と2人で営業先に行った帰りの車の中で、
部長からこう言われたことがありました。
 
 
 
「次の人事発令ではお前は係長になるはずだ」
 
 
 
僕は認めてもらったという嬉しさよりも、
責任が大きくなる不安の方が勝りました。
 
 
 
自分で意思決定をする場面も増えるでしょうし、
もちろんその判断に対して結果を求められます。
 
 
 
しかし、部長からは
「役職が人を成長させる。頑張れよ」
と励まされました。
 
 
 
自分に責任が求められる環境に身を置いてこそ
実力がついていくものです。
 
 
 
「自信や実力がついてからやろう」
なんて思っていたら、いつまで経っても
自信も実力もつきません。
 
 
 
本を読んだり、
情報収集することはもちろん大切です。
僕も今でもたくさんの本を読みますし。
 
 
 
僕の場合は「自由になりたい」という気持ちが
前のめりにありすぎて起業したというのが本音ですが、
 
 
 
自分で前に進みながらこなしていく日々の中で
実力がついていきました。
 
 
 
価格設定も弱気になりすぎて
相手に請求できなかったり、
売れたはずの商品をビビって売ることができずに
失敗したことも何度もありました。
 
 
 
でも、それらも全てやって初めて経験として
得られたからこそ改善することができたわけです。
 
 
 
自信がついてから起業するという人よりも、
実際に起業してお客さんと向き合って、
起業のリアルを体験しながら学ぶ人とでは、
間違いないく後者の方が早く成功するでしょう。
 
 
 
まずは始めてみる。
 
 
 
実力がなくてもお金をもらったら責任が発生します。
それでもやるのです。
 
 
 
その過程でクレームがきたら謝って返金すればいいのです。
 
 
 
やったからこそ得られるその経験が、
どんな勉強よりも実力につながります。
 
 
 
子どもの頃、自転車に乗るために
情報収集なんてしなかったはずです。
 
 
 
自転車に乗りたいという純粋な気持ちだけで
何度も転びながら乗れるようになったはずで、
今では何も考えなくても自転車に乗ることができます。
 
 
 
そうやって自分の実力以上のことを
ちょっぴり背伸びしてやるからこそ、
自分に実力がついていきます。
 
 
 
今の自分にはちょっと無理かな?と思うことを
あえてやってみましょう。
 
 
 
全ての成功はトライアンドエラーの先にあります。