私たちの周りにはチャンスがたくさんある

現在、コロナウイルスの影響で
たくさんの仕事や業界が影響を受けています。
 
 
 
そういうなかで、
会社をクビになるかもしれないという恐怖や、
 
 
 
働きたくても自分には何のスキルもないから
今後の生活がどうなっていくのか不安だ
という人も多いと思います。
 
 
 
しかし、実は
そのように感じている
多くの人に足りないのは、
決して具体的なスキルではなく、
自分の「市場価値」に気づく力です。
 
 
 
ブロガーであるちきりんさんは、
著書でこの力のことを
「マーケット感覚」とよんでいます。
 
「マーケット感覚を身につけよう」
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市場とは、商品やサービスなどの
「価値」が取引される場所のことです。
 
 
 
具体的には、
私たちの社会にある仕事や
ビジネスというものは、
 
 
 
誰かの悩みや不満を
解決するという「価値」を
提供することで生まれています。
 
 
 
例えばレストランは、
 
 
「美味しい料理を食べたい」
「家で作るのは面倒なので料理を作ってくれる
レストランで夕食を食べたい」
「誕生祝いを家でやると片付けも大変なので
外で開催したい」
 
 
 
というニーズを満たす価値を提供しています。
(想像されるシーンはもっとあるはずです)
 
 
 
タクシーは、
単純に移動するというニーズに加えて、
 
「人混みの電車やバスは使いたくない」
「駅まで行かずにこの場(自宅)から乗りたい」
 
という問題を解決するという価値を
提供しているといえると思います。
 
 
 
私たちが今当たり前に利用できるサービスは、
その存在がなかった時代には、悩みや不便として
残っていたニーズを解決するために
生まれたものなのです。
 
 
 
今では、
「退職代行サービス」という
退職届の提出や職場への交渉を
代理で行ってくれるサービスが
あるのをご存知ですか?
 
 
 
このサービス利用者の多くは
職場でパワハラのような上司がいて、
 
 
 
上司と話すことにも恐怖を感じてしまい、
会社を辞めるにも言い出せないというような
状態に陥っているそうです。
 
 
 
このような悩みを感じている人が
多いということに気づき、この問題を
代わりに解決してあげる「価値」を
市場に生み出したわけです。
 
 
 
他にも、
ずっと家事ばかりをしてきて
今さら社会に出ても通用するような
能力はないと思われていた普通の主婦が
 
 
 
インスタグラムなどに
毎日作る子どものキャラ弁を
投稿していたことで、
雑誌やテレビから取材がきて、
 
 
 
今ではキャラ弁などの料理講師として
活躍しているような人もいます。
 
 
 
自分の得意な分野、つまりは自分の価値を
どこで売ることができるかどうかを見極める力。
 
 
 
これが「マーケット感覚」といわれるものです。
マーケット感覚があればなんでもビジネスになります。
 
 
 
消費者が感じている「小さな不満」を
解決する価値を提供できれば
それがビジネスになるのです。
 
 
 
例えば、ある主婦が
外国人観光客が多くなり近くに
民泊施設が増えてきたのを知って、
 
 
 
「民泊物件清掃サービス始めます!」
 
 
 
と、ブログやSNSを開設しただけで
注文が殺到したそうです。
 
 
 
掃除は特別な技術がなくても、
できるものですし、
何よりも大きかったのが、
 
 
 
宿泊客がチェックアウトした後の
「午前10時から」
次の宿泊客がチェックインするまでの
「午後3時まで」
 
 
 
という、
主婦にとって時間が空く
このゴールデンタイムにハマったのが
民泊施設の清掃という仕事だったのです。
 
 
 
近所の主婦友達にも声をかけて
今では自分は清掃現場に出ることなく
 
 
 
スケジュール管理とLINEで指示を出すだけで
収入を得ています。
 
 
 
自分の好きなことやモノを
YouTubeで楽しく紹介することで
収入を得ている人もいます。
 
 
 
BBQキャンプが好きだから、
ひとりキャンプを動画に撮って
投稿することで収入を得られるのです。
 
 
 
あなたにも人より得意なことや
人より詳しい何かがあるはずです。
 
 
 
絵を描くことが上手ければ、
あなたの絵をとりあえずSNSで
発信して、「似顔絵描きます!」
というようなものでもいいかもしれません。
 
 
 
ソフトバンクの孫正義さんの言葉に
「勝ち易きに勝つ」
という言葉があります。
 
 
 
自分が得意な分野で勝負して勝つ、
という意味です。
 
 
 
自分をどこで売るべきか、
自分が高く売れる市場はどこのなのかを
選ぶ感覚が大切です。
 
 
 
また、ここで悩むのは時間を
浪費してしまうことになるので、
何をやるかをあれこれ考えるよりは
まずはやってみて市場の評価をみる
というのがポイントです。
 
 
 
考えてからやるではなく
やりながら考えるのです
 
 
 
うまくいかなくても、スタート地点で
あれこれ考えているより、さっさと
市場に向き合って失敗を重ねてみるのです。
 
 
 
コロナウイルスの影響で私たちの生活が
大きく変わってしまう不安もあるかもしれませんが、
 
 
 
とはいえ、私たちの社会は歴史が証明しているように
変化こそが今の豊かな社会をつくってきました。
 
 
 
食べ物やろくに水道もないような時代に
貧しくて不便な社会に次々と大きな変化が
起こったからこそ、今の私たちの快適な
暮らしがあるのです。
 
 
 
変化は恐れるものではなく、
楽しむものなのです。
 
 
 
今は、個人でも十分に戦える世の中です。
 
 
 
大事なのは、いち早く変化の兆しに気づき、
これからやってくる新しい社会の中で
どのように価値を提供していくか。
 
 
 
それを市場から(失敗しながら)学ぶことが
できるかどうかです。
 
 
 
まだ気づいていない人もたくさんいますが、
私たちの周りには、たくさんのチャンスが
転がっています。
 
 
 
世に起こる変化から自分を守るより、
その変化を楽しみながら成長していく人の前に
道が開けていくはずです。