手付金をだましとられました、、、その2

(前回からの続き)
 
 
不動産仲介業者の担当より、
 
 
「実は、水道メーター工事は難航しています。
若干の値下げをしますので、このまま契約をいただけませんか?」
 
 
との連絡がありました。
 
 
 
僕はもうこの物件を購入することに
不安を覚えていたので、
 
 
 
「いえ、それならば結構です。今回は見送ります」
と、お伝えしました。
 
 
 
すると、、、
 
 
 
 
「そうですか、、、。
では手付金は戻すことはできませんが
本当によろしいですか?」
 
 
 
と言われました。
 
 
 
 
実は、、、
嫌な予感がしていました。
全く連絡がなくこちらから連絡を入れても
調整中です、との一点張り。
 
 
 
「え?それはおかしいですよね。
僕は申込時に水道メーターの件は条件として
確かにお伝えしました。
その条件が守られない以上、このお話は白紙では?」
 
 
 
しかし、担当者は
「いえ、契約手付金というものはそういうものなんですよ。
あなたが取引から離れるということは売主にとっても損害ですから」
 
 
 
・・・・・・。
 
 
 
僕はまだ契約もしていませんし、
売主と会ったこともありません。
 
 
 
申込時に
「物件をおさえておくためのお金」と言われて
支払っただけで、契約書を交わしてもいません。
もちろん、重要事項説明も受けていません。
 
 
 
購入申込時に条件としてお伝えした
水道メーター工事については、
当然に経緯や状況について説明を受けるべきですし、
 
 
 
時間がかかるなら工期と、
「その費用は売主にて負担する」と
明確に記載した契約書を求めるつもりでした。
 
 
 
そのステップに進む前の段階で
「あなたが契約に違反したため」というような
説明をされました。
 
 
 
その時に初めて、
 
 
「あ、これはやられてしまった」
 
 
と痛感しました。
 
 
 
 
その電話で、
僕がいくら「それはおかしい」と伝えても、
 
 
 
担当者は
「いや、手付金とはそういうものです」
の一点張りでした。
 
 
 
「売主さんも金額を値下げすると譲歩しているのですから、納得いただけませんか?」
 
 
 
という話に終始していました。
 
 
 
半ば諦めかけた僕は
「高い勉強代だったが、自分が甘かったな」
と反省しつつ、
 
 
 
二度とこんな失敗はしない!
と誓って、
 
 
 
手付金の性質や申込金というものについて
詳しく調べて知ったのはその後なのですが、
 
 
 
やはり明らかにおかしい話だと気づき、
業者に出向き粘り強く話をして、
何とか20万円を返金してもらうことができました。
 
 
 
良かったよかった、
めでたしめでたし、、、
 
 
 
ではなく、
 
 
 
今考えれば、
明らかに僕のことを「素人」と判断した上での
駆け引きだったことがわかりました。
 
 
 
そもそも、
 
 
「他に買いたい人がいるので、
急いだほうがいいですよ」
 
 
という言葉も、不動産営業マンの常套句だということも知りませんでした。
(もちろんそんな人ばかりではありません)
 
 
 
水道メーターの件も、
本当に所有者同士でそんな話を進めていたのかも
今となってはわかりません。。。
 
 
 
僕がその点だけを理由に、
取引から離脱しないように、
とっさに話をしただけだったかもしれません。
 
 
 
 
この話をあえて書いたのは、
「悪い不動産業者もいるので気をつけてください」
という意味ではなく、
 
 
 
やはり自分自身が知識や経験を積み上げて
投資家として洗練される必要があるということです。
 
 
 
僕には、
申込時に「目の前のこの物件が買うべき物件だ」
と信じて疑わなかった”愚かさ“がありました。
 
 
 
不動産業者も、僕のことを素人だと判断して、
取引から離脱しないようかつ取引を成立させやすくするために申込金を提示してきたのかもしれません。
 
 
 
はっきり言ってナメられていました。
 
 
 
申込時に、
「それは必ず必要ですか?」
 
と、ひとこと言うだけでも、
話は変わっていたかもしれません。
 
 
 
不動産投資をする時に、
初心者が陥りがちなケースに
 
 
 
「良さそうな物件を見つけると、
それが唯一の物件だと思ってしまうこと」
 
 
 
があると思います。
 
 
 
他にも物件はいくらでもあるのに、
その物件が「最適な物件」だと思ってしまうわけです。
 
 
 
その思考に陥ってしまうと、
相手の出す条件に従うだけの「カモ」になってしまいます。
 
 
 
不動産を購入する際には、
「この条件で購入できれば、プラスになる」という
事前にシミュレーションをした上で、
 
 
〈その条件でなければ買わない〉
 
 
という強気な態度で臨むことをオススメします。
 
 
 
だって、物件はいくらでもあるのですから。
 
 
 
価格、物件の状態、取引条件、融資条件その他諸々。。。
 
 
投資やビジネスにおいて「弱気」になると
相手にやられてしまいます。
 
 
 
まさに「弱肉強食」なわけです。
 
 
 
不動産投資では、
あなたが知識や経験に投資をすれば、
勝つことができます。
 
 
 
僕もこんな失敗からスタートして、
学んできました。
 
 
 
P.S.
次回は、不動産コンサルタントに
投資コンサルティングを依頼して
民泊ビジネスに出会った話を紹介します。