あなたの課題か、会社の課題か

「自分がいないと会社(仕事)が回らない」
と思っている人は結構いるものです。
 
 
 
自分が会社や所属する部署において
重要な役割を担っていて、
「いま自分が抜けると大変なことになる」とか。
 
 
 
言い換えれば、仕事の「やりがい」
とも言えるはずですが、
 
 
 
それだけを拠り所に頑張って消耗している人は
結構いるかもしれません。
 
 
 
しかし、その考えはほぼ間違っていいて
この人がいなければ全てがダメになる
ということは決してないわけです。
 
 
 
例えばそのプロジェクトについて
リーダー的な重要人物がいたとして、
 
 
 
何かの拍子にその人が仕事から
離脱せざるを得ない状況があったとしても、
 
 
 
その時には別の誰かがそのポジションを担い
頭角を現わしていき、一旦混乱した現場も
結局元の状態に戻る、または以前の状態よりも
よくなることが多かったりするんですね。
 
 
 
「パーキンソンの法則」という言葉を
聞いたことがあるでしょうか。
 
 
 
「仕事の量は、完成のために与えられた時間を
すべて満たすまで膨張する」
 
というものです。
 
 
 
例えば、
 
「この仕事を5日後までにやっておいてね」
 
というと、任された人は
5日後までに完了させればいいか
と考えるわけです。
 
 
 
しかし、
 
「この仕事を2日後までにやっておいてね」
 
というと、実際には2日で
完了させることが出来たりします。
 
 
 
どうです?
なんとなく心当たりありませんか。
 
(夏休みの宿題が8月末までかかるあれですね)
 
 
 
これは心理的な法則ですが、
与えられた状況(環境)に応じて適応しようとする
人間心理が働いているわけですね。
 
 
 
なので、
あなたがもし重要な役割を担っているとして
あなたがいなければ仕事が回らない
 
 
 
と考えるのは大きな間違いで、
実際には、あなたがいなくても別の誰かが
その役割を担うので仕事が回るということになります。
 
 
 
「自分がいないと、会社が回らない」
という呪縛にとらわれてしまうと、
 
 
 
あなたはあなたの大切な人生を
会社のために捧げてしまうことになります。
 
 
 
あなたが自分を犠牲にしてまで頑張った会社は
そこまであなたのことを評価してくれませんし、
あなたの人生に責任を持ってくれるわけでもありません。
 
 
 
あなたがいなくなっても会社は回りますし、
それよりも自分の人生のことをしっかりと考えるべきです。
 
 
 
会社が回らないとか
取引先やお客さんに迷惑がかかるとか
それは会社が考えるべき課題であって
あなたの課題ではないからです。
 
 
 
何よりも会社の課題に対して
消耗しきって健康を害したり、
自分を犠牲にするような人生は最悪ですからね。
 
 
人生は、楽しいものにするべきですから。