勝って兜の緒を締めよ

「勝って兜の緒を締めよ」
 
※兜(かぶと)
 
 
 
これは、
勝った時にこそ気を引き締めることが
大切だという意味です。
 
 
 
戦が終わり、ほっと一息つこうと
兜の緒を緩めた時にこそ返り討ちにあうもの。
だから、あえて兜の緒を緩めるのではなく
締めろと言っているのです。
 
 
 
「油断するな」
「慢心するな」
「初心忘れるべからず」
 
 
 
ということで、
 
 
 
調子がいいからといって
気を緩めてはいけないわけです。
 
 
 
もうひとつ、僕の好きな言葉に
「人間万事塞翁が馬」という言葉があります。
 
 
※人間万事塞翁が馬
(じんかんばんじさいおうがうま)
 
 
 
聞いたことない人は
ぜひ調べて欲しいのですが、
 
 
 
意味合いとしては、
 
 
「良い事ばかりが続くとは限らないし、
悪い事ばかりが続くわけでもない」
 
 
というものです。
 
 
 
これは中国のことわざですが、
 
 
ある老人が飼っていた馬が
逃げてしまったときに、
周りの人は「それは不幸だったね」と言いました。
 
 
 
しかし老人は
「いや、これが不幸とは限らんよ」
と言いました。
 
 
 
しばらくすると逃げた馬が
別の優れた馬を連れて帰ってくるという
幸福が訪れました。
 
 
 
今度は周りの人が
「それは幸福だったね」と言うと、
 
 
 
老人は
「いや、これが幸福とは限らんよ」
と言いました。
 
 
 
すると、連れて帰ってきた優れた馬に
老人の息子が乗っている時に落馬して
足の骨を折るという不幸がありました。
 
 
 
今度は老人は
「いや、これが不幸とは限らんよ」
と言いました。
 
 
 
そしてその老人の息子は骨折の怪我のおかげで
戦争の兵役から逃れることができた。
 
 
 
というような話が由来となっています。
 
 
 
 
良い事ばかりが続くとは限らないし、
いかなる時も良い時なのか悪い時なのか
わからない。
 
 
 
人生の幸不幸は予測できないものだ
 
 
 
という例えですね。
 
 
 
人は不幸なことが続くと、
「ずっとこうなのかな、、、」
と思ってしまいがちですが
 
 
 
一度や二度の失敗で落ち込むのではなく
その失敗から学んで立ち上がることができれば
必ず良いことが訪れるものです。
 
 
 
昨日も書きましたが、
失敗したっていいじゃないですか。
 
 
 
人は失敗から学ぶものですから。
 
 
 
そして、成功した時こそ油断することなく
気を引き締めてますます精進するべきですね。
 
 
 
「勝って兜の緒を締めよ」
 
 
です!