ぼーっとするのも大切

疲れていたり、
仕事が忙しすぎたりすると、
ふと気づくとぼーっとしている時って
あると思います。
 
 
 
「いけない!ぼーっとしてしまった」
「特に何もせずに、時間が過ぎてしまった」
 
 
 
など、
ぼーっとして過ごしてしまうことは
時間の無駄と考える人が多いですが、
 
 
 
実は、脳科学研究では
このぼーっとすることの
重要性が証明されています。
 
 
 
特になんの作業もしていない
「ぼーっとした状態」
「ぼんやりした状態」
というのは、いうなれば、
「脳のスタンバイ状態」で、
 
 
 
これから先の自分に起こり得ることを
シミュレーションしたり、
過去の自分の経験や記憶を整理・統合したりして、
今の自分がおかれている状況を分析しながら
「これからの自分をよりよい状態にしていくための準備」を整えています。
 
 
 
 
ワシントン大学の研究によると、
この「脳のスタンバイ状態」のときの方が
脳を働かせて活動しているときよりも
15倍のエネルギーが消費されていることが
明らかになっています。
 
 
 
脳の働きとしては、
何かを考えている状態よりも、
ぼーっとしている状態のほうが、
これまでの経験や記憶を
整理するために動き続けているということですね。
 
 
 
ぼーっとしているときに
ふと、ひらめきが降りてくることがありますが、
それはこのように脳が「スタンバイ状態」で
活性化しているからなのです。
 
 
 
脳のスタンバイ状態になる時間が少ないと、
脳の前頭前野の物事を深く考える機能が低下します。
 
 
 
すると、
注意力、集中力、思考力
判断力、記憶力、ひらめきなどの想像力が
すべて低下し、脳の老化も進みやすくなります。
 
 
 
僕もサラリーマン時代に
読んだ本に、
 
 
「1分でもいいから目を瞑って
視界からくる情報をシャットアウトすると
集中力が回復する」
 
 
と書いてあったので、
それを実践していました。
 
 
 
忙しくて次から次へと仕事が
舞い込んでくるような状態でも、
トイレで1分間だけでも
目を瞑り視界を真っ暗な状態にして、
 
 
 
デスクに広がる資料や
周りの人の動き、
パソコン画面の文章など
 
 
 
視界から入ってくる情報を
一度完全にシャットアウトします。
 
 
 
すると、脳は視界からの情報を
処理しなくて済むため
脳がスタンバイに近い状態になります。
 
 
 
そして1分後に目を開けると
さっきよりもスッキリした状態になるのです。
 
 
 
本当に1分程度でも変わるので、
もし仕事が忙しくなると集中力が落ちて困る、
という人は試してみることをオススメします。
 
 
 
ぼーっとしている状態というのは、
実は次の行動の質を上げるための
脳の働きでもありますので、
メリハリをつけて活動するといいですね。