それで本当に安心が手に入るのか?

時折、昔のことを思い出すことがあります。
 
 
 
高校3年生の頃、母親から
「福祉の仕事を目指しなさい」と言われました。
 
 
 
大学や専門学校、または就職など
これからの進路を決める時期に来ていた僕に対して
実際に、福祉&介護の業界で働いていた
母親からのアドバイスでした。
 
 
 
母親の言い分としては
 
「これからは高齢化社会だから、福祉の時代になる」
「福祉士や理学療法士などの資格をとれば食いっぱぐれはない」
 
というものでした。
 
 
 
子どもを想う気持ちからの
アドバイスだったと思いますが、
僕自身は全くそのような業界には興味がありませんでした。
 
 
 
当時の僕は建築だったり、
モノづくりをするようなことに興味があったので
 
 
 
建築を学べるような学校を
調べたりもしていたのですが、
進路を決めきれずにいる日々を過ごしていました。
 
 
 
そんな時、母親から
「まずは福祉業界の仕事を経験してみて、判断しなさい」
と、職場に無理やり連れていかれて一日スタッフをしました。
 
 
 
細かな仕事内容は思い出せないのですが、
入所者の方々のリハビリや
日々のルーティンのお手伝いをした記憶があります。
 
 
 
正直に言って「この仕事に就きたい」とは思えず、
自分の気持ち素直に福祉の勉強をできるような進路は選択肢から外しました。
 
 
 
かといってコレという
明確な目標はありませんでしたが、
社会が得意科目でしたので経済学科を選んで
とりあえずもう4年間学生として過ごそう
という結論に至ったと思います。
 
 
 
当時、同級生たちが
 
 
「先生になるために教員免許をとる」
「理学(作業)療法士になるために資格をとる」
 
 
と明確な目標をもって進学を決めていたことに、
ほんの少し劣等感を感じていました。
 
 
 
「目標のない自分は、大丈夫なんだろうか・・」
 
 
 
不安を感じながらも学生時代を過ごし、
いざ就職となったときには
 
 
 
なんとなく「銀行」って土日も休みだし、
金融は嫌いな分野でもなかったので
幸いにも採用していただいたので
銀行に就職をしました。
 
 
 
就職したもののやはりこの残業続きの
生活を続けるのは嫌だという思いから
自分でビジネスを始めるわけですが。
 
 
 
 
最近、
知り合いのある話を聞く機会がありました。
 
 
 
その知り合いは僕と同世代で、
学校はリハビリの専門学校に通い、
理学療法士なる国家資格をとり
これまで病院やリハビリ施設で
働いてきたそうですが、
 
 
「収入が上がらなくて、貯金もほとんどできていない」
 
 
とのことでした。
 
 
 
理学療法士や作業療法士など、
15年前にはこの資格さえ持っておけば
「食いっぱぐれはない」
とまでいわれた国家資格ですが、
 
 
 
現在は収入も頭打ちで、
その資格をもって別の病院へ転職したが
逆に収入が下がってしまったとのこと。
 
 
 
少し深く話し込みましたが、
貯金は十数万円程度とのことで、
不安そうに話をしていました。
 
 
 
少し前までは「安泰だ」と言われていた業種も、
変化の多い現代ではどうなるかわかりません。
 
 
 
追い風と思っていたら、
風向きが変われば一気に向い風となります。
(逆も然りですが)
 
 
 
 
 
みんな資格って、好きですよね。
(僕もファイナンシャルプランナーとかとったりしました笑)
 
 
 
僕の元職場でも簿記とか宅建とか、
社労士なんてとってる人もいました。
 
 
 
なりたい職業があって、
そのために資格が必要なのであれば
資格取得に一生懸命になることは
別にいいと思います。
 
 
 
 
しかし、これからの現実社会では「資格」をもっている人よりも
「スキル」や「経験」をもっている人の方が生きやすい世の中になっていきます。
 
 
 
単純にお金を稼ごうと思ったら、
会社の仕事に役立つ資格の勉強をするよりも、
メルカリやアマゾンの物販ビジネスを勉強した方がはるかに稼ぐことができます。
 
 
(僕も物販ビジネスは経験していて月に20万円くらい稼ぐことができたので、断言できます)
 
 
 
僕は不動産投資や民泊ビジネスの方が合っていたので
物販ビジネスを続けることはありませんでしたが、
 
 
 
いまサラリーマンで収入を上げようと思ったら、
まず「資格取得」の勉強なんてせずに、
投資の勉強や個人でできるビジネスを小さく始めます。
 
 
 
何かの資格をもっていてもそこには「安心」なんてないからです。
 
 
 
それよりもシンプルに「自分で稼ぐ」ことのできる
スキルや経験を手に入れるほうが、収入が増えます。
 
 
 
インターネットのおかげで
 
「○○ができる」
「○○を教えられる」
 
ということだけでお金を払ってくれる環境があるからですね。
 
 
 
 
民泊ビジネスを勉強して実践し、
その「経験」をもっていたおかげで
多くの不動産オーナーから「教えて欲しい」と
依頼を受けるようになりました。
 
 
 
そこで誠実に教えて、
しっかりと信頼を得られたことで、
その方が次々と顧客を紹介してくれるという
ビジネスにおいて本当に大切な経験をすることもできました。
 
 
 
もしあなたが「収入を上げたい」と考えているなら、
資格取得をめざすのではなく、小さいビジネスから初めてみることをオススメします。
 
 
 
面白いことにビジネスをやってみると、
世の中のことがわかってきて学びの多い毎日になります。
 
 
 
自分自身が日々成長するので「変化」を恐れなくなります。
 
 
 
変化を恐れなくなれば、
世の中が変わっても生きていける強さが手に入ります。
 
 
 
ここに人生の安心があるかもしれないですね。